お隣さんと内緒の恋話
私の予想では葉山の挑発に単細胞な玲音が乗ったために揉めているとみた。
「 ねぇ 椿~ 玲音って あんたが好きだったでしょ、最近違うんだよね… たぶん 」
「 笑里だ!」
そっか、そうなんだ…
玲音 笑里が好きで 葉山にイジられて、それで…
なるほど。
いつの間に笑里を好きになってたんだろ…
「 椿、玲音が揉めてんのに 笑里 止めないんだよ、不思議じゃない?」
あ、確かに…
「 私、笑里んとこ行ってくる 」
香伊羅にそう言って 笑里のそばまで行き、笑里をつつく。
「 椿… ザボリ終わったの?」
あ、それ言わないでよ~
「 笑里、なんで止めないの?」
「 玲音が私を好きなら 今認めて言うの待ってんの 」
は… なにそれ…
言わせたいから止めないとは さすが 笑里。
葉山は玲音に、笑里が好きなら好きと言え、そればかり繰り返し、玲音は うるせぇ の押し問答。
「 笑里~ 玲音、恥ずかしいと思うよ? みんな 面白がってるし 止めさせたら?」
「 …しょうがないなぁ 」
え、しょうがないの? マジで しょうがないの?
まぁ、確かに低レベルな揉めだけどさ。
笑里が二人を止めようと一歩踏み出すと、雅がチャイムが鳴る中 入ってきた。
「 おいおい、何してんだ お前ら~ やめなさい!みんなも席につけよっ 」
雅くんっ!? やだ、 ちょっと…
ちょっと、ちょっと!! その顔は何っ!