アサガオを君へ
朝学校に来てから、夏樹は眠いと言って保健室こもりっぱ。


実験はしたいから、その時間には起こしに来てくれっとヨウチンに言っていたのを朝聞いた。


私が夏樹は?っという意味を込めてヨウチンを見上げると、ガシガシッと頭をかいた。


「忘れてた…。今から迎えに行けたらいいけど、俺は係りだから遅れるわけにいかないし」


私はチラッとアッキーを見る。


アッキーはビクッとして焦ったように言った。


「お、俺、この授業赤点とってんねや。授業ぐらいまじめにでーへんとやばいから無理やで」


…つまりめんどくさいというわけか。


それもそうだよね。


保健室ここから遠いしね。


私はアッキーの隣のノンちゃんには視線すらうつさずにため息をついた。


「行ってきます…」


手に持っていた教科書類を机に置く。


「「「行ってらっしゃーい」」」


三人ともが口を揃えて私を見送り出した。


……薄情者。


そう心の中でつぶやいて、私は扉を開けて来た道を引き返した。
< 70 / 224 >

この作品をシェア

pagetop