アサガオを君へ
情けない。


何も言ってあげれない私が情けない。


私はジーッと夏樹の頭を見つめる。


シーンっと静まり返った空間が私たちを包む。


少し生暖かい空気。


夏樹はそんな空間で、静かに言った。


「でも、心は違う。心のことはどんなときでも信じられる。心が俺に同情してないってことだけは絶対に変わらない。だから…」


固まったままの私に夏樹は優しい声で言った。



「溜め込みすぎなくていい。言いたいことがあれば言ったらいい。俺に迷惑かけるとか嫌われるかもしれないとか、そんなこと考えずにやりたいことをすればいい。心が俺のことをあからさまに心配しても、俺は絶対に心のことを嫌いになったりしないから。誤解なんてしないから」


我慢できなくて自分の手の甲に涙が落ちた。
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