ヒスイ巫女4
男はヒスイを孤児院に連れてきた。
そしてヒスイの手に大げさな手当てをし、
「女の子なんだから傷は手当てしないとね」
「あ、ありがとう」
男はヒスイの頭をなでていた。
ヒスイはそれが兄と重なり懐かしさによっていた。
「ではこれで・・・
「待ってご飯食べていきなよ。」
ヒスイにとって予想外なことばかり起こる日だ。
「いえ、いいです。」
「な、ならこの寝室使いなよ」
ここまで親切だと何か不信感を抱く。
「なにが目的ですか?」
「え?目的?」
男ははてと首をかしげている。
その様子を見てヒスイはこの男はただ親切に私に部屋を貸そうとしているのだと思った。
これから寝床を探すのも骨が折れる。
ありがたくその場所を使わしてもらうことにした。
久しぶりのベッド懐かしかった。
今日は久しぶりにぐっすり眠れた。
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