ヒスイ巫女4
朝目を覚ましたとき男はまだ寝ていた。
紙にお礼の言葉を書いてその場から去ろうとした。
扉を開けた。
昨日は夜だったからよくわからなかったけどこの建物教会だ。
この建物の3階にはチャペルがあり二階が孤児を預かっている孤児院1階がフロントとなかなか大きい建物であった。
ヒスイが外から建物を見ていると後ろから
「何かようですか？」
老人の問いかけがあった。
見ていただけですと
言おうとした。
「あーいたー！」
二階から男の声がした。
「おや、あの子の知り合いでしたか。どうぞお入りください。」
グイグイと背中を押されて建物内に連れられた。
中に入るとしたに降りてきていた男が
「いなくなるなんてひどいじゃないか。驚いたよ」
昨日連れてこられて出ていこうとしたら連れ戻される方が驚くわ。
不満気な顔をしながら男を睨んでいた。
「わぁー！お姉ちゃんだ！」
突如大きな声が一斉に近づいてきた。
ヒスイの周りは子供だらけになってしまった。
次から次へとやってくる不可解な現象にヒスイは疲れていた。
「こら、お前らお姉ちゃんが困ってるだろ離れろ。」
いつから私はお姉ちゃんになった。
「この子達全員孤児なんです。」
老人が説明してくれた。
「お姉ちゃん名前何ていうの？」
女の子が聞いてきた。
「俺も知りたい。」
男も聞いてきた。
「私はヒスイ。」
男はヒスイに手を差し出してきた。
「俺の名前は･･･」


「晃」
ヒスイと晃この二人の来世までも巻き込んだ運命の歯車は動き始めた。
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表紙・目次

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