【完】幼なじみのあいつ
うーん、何だろう?
前と何かが違うんだよな…、亮ちゃん----
首をひねって考えてみても、分からない。
どこが違うのだろうか?
何て考えているうちにHRは終わっていて、先生は教室から出て行った。
と思ったら教室に顔だけだし一言。
「オーイお前ら、来月の修学旅行の班決めを今週中に決めるからな。男女3人ずつの計6人、決めとけよー」
そう言って先生はさっさと教室を後にした。
修学旅行の班かぁ…、楽しみだなぁー。
そう思いながら修学旅行先である京都を思い、胸を弾ませる。
「すーず!」
友達の香織が私の机の前にやって来た。
「修学旅行の班、一緒になろうね!」
「当たり前!香織と一緒の班にならなくて、誰と一緒になるのよ?」
まぁそんなことは、お互い百も承知である。
「あと一緒の班になるのは、香織の彼氏の聡君でしょ。それから翔ちゃん、亮ちゃんかな?ね、翔ちゃん?」