【完】幼なじみのあいつ
今夜の夕食は3年生の送別会という事で、1年生・2年生が合同で私たち3年生の為に頑張って用意してくれた。
縦長に並べたテーブルの上には美味しそうな食べ物が、色とりどりに並んでいる。
「今から3年生の送別会始めます」
そう言ったのは男子の新キャプテンとなる、今日同じチームだったシノ君。
バスケ部全員席に着き、男子と女子の新キャプテンとなる二人を目の前に静かに耳を傾けた。
「今日、司会進行を務めさせて頂きますのは女子バスケ部の新キャプテンになりました、新城です。今の3年生の先輩方に負けない様、このバスケ部を盛り立てて頑張っていきたいと思います。宜しくお願い致します」
「同じく進行役をやらせて頂きますのは男子バスケ部の新キャプテンになりました、篠原です。全国大会に出れる様、頑張っていきます。宜しくお願い致します」
新しく新キャプテンとなった2人の言葉に、今この場にいるバスケ部員達は笑顔で盛大に拍手をした。
男子の方のキャプテンって、シノ君だったんだ?
そういえばシノ君、バスケ上手かったもんね。
今日一日、チームメンバーだったシノ君に関心しながら見ていた。