【完】幼なじみのあいつ


「おうっ、皆、こっち向けー。そろそろ外で花火をするが、その前に3年の皆は前に出て一言ずつ後輩達に何か話せ」


何とも投げやりな言い方に、それでいいのか?…と思ったけどそれは心のうちでだけ。


コーチのその一言に私を含めた三年生はゾロゾロと、前に整列する。



私たち3年生は、男女合わせて10人。


自然と男女別れて立った。




一番手は、男子から。


最初だったらイヤだな…と思っていたから、内心ホッとした。




次は翔ちゃんの番。


何だか自分の事のように、私まで緊張する。




「俺がバスケ部に入ったのは、ただ単にバスケをやれば身長が伸びるかもてきな?程度の軽い気持ちで入りました。でもバスケをしていく内に、いつのまにかバスケの魅力に惹かれてバスケが好きになっていったんだ。バスケが好きになった理由の一つとして、ここにいる皆とバスケをしたからこそだと思う。みんなとバスケが出来てすっげー楽しかった。みんな、今までありがとうっ」




翔ちゃんの言葉に、大きな拍手が沸き起こる。


私は翔ちゃんの言葉を聞いていて3年間の出来事が走馬灯のように思い起こされ、涙が出そうになったけどなんとかグッと堪えながら翔ちゃんに拍手した。


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