【完】幼なじみのあいつ
「膝とおでこ、大丈夫か?」
上から聞こえる亮ちゃんの声に、はっと見上げた。
真剣な眼差しで私を見つめるその瞳に吸い込まれそになり、目を泳がせてしまう。
なんか…、
目の前にいる亮ちゃんが、昔から知っている幼なじみの亮ちゃんではない感じがして変な感じ。
「…うん、まだ痛いけれど病院に行くほどではないよ?おでこのたんこぶも、多分大丈夫…なはず」
瞬間、くすっと笑う亮ちゃん。
私のおでこを見て笑っているようだ。
バカにされているのかと思った私は、ムッと頬を膨らませた。
「何よ、亮ちゃん!笑うことないでしょ。そんに可笑しい?」
軽く睨む私を気にする風でもない亮ちゃんは、まだくすくす笑いながらゴメンゴメンと謝ってきた。
やっぱりバカにしてるよね?
………あれ?
膝をケガした事は言ったけど額の事、亮ちゃんに言ったっけ?
…と思ったけどすぐに分かった。
お互いの顔がこんなに近いんだから私の額にあるタンコブ、すぐに分かるよね---
それより、そんなに笑う事ないんじゃない?
亮ちゃんのその態度に納得できず睨んでいると当の本人は私のそんな態度に気付き、笑うのを止め私をジッと見つめてくる。