【完】幼なじみのあいつ
「ありがと、香織。身体、温まったよ」
そう言うと香織は良かったと、頬を緩ませながら笑った。
心配かけてごめんね、と言う意味も込めて私もニッコリ笑う。
「さ、横になってね」
私の身体を支えながらベットに横たえさせ、布団を掛けてくれた。
しばらくすると、保健の先生が部屋にやって来た。
亮ちゃんはどうしたのだろう?
…と気になった私は先生に聞いて見ると、女性の部屋だからと遠慮をし、帰ってしまったとの事。
亮ちゃんにお礼を言いたかったな…。
「はい、体温計。脇に挟んでね。……うん、見た感じ熱がありそうね。疲れちゃったのかな?」
体温計を手渡され、脇に挟む。
「あっ!そうそう、膝はどう?もう治ったかな」
言われて思い出した。
そう言えば1ヵ月前に私、膝を怪我したんだっけ?