【完】幼なじみのあいつ
「はい、大丈夫です。覚えていてくれてたんですね?」
「勿論、覚えているわよ。たんこぶの事もね」
くすっと笑いながらウインクする、保健の先生。
そんな事まで、覚えててくれなくてもいいのに---
「綺麗にたんこぶが消えて良かったわね」
「おかげさまで」
そんなやり取りをしている内に体温計から『ピーピー』という終了音が聞こえてきたので、脇に挟んでいた体温計を手に取った。
体温計を見てみると、38度---
うわーっ!
やっぱり熱があった。
熱があった事が分かっただけで、身体がさっきよりだるくなった気がするのは気のせいだろうか?
「あらあら、やっぱり熱があるわね。明日も熱があるようなら、ゆっくりホテルで寝てなさい」
そう言いながら先生は私に、薬と水を渡してきた。
お礼を言い薬を飲んだのだけれどこの薬、漢方薬の為か不味くて苦い。