【完】幼なじみのあいつ
「…まずっ!」
思わず声に出してしまうほどの不味さに、ビックリだ。
「この薬は凄くよく効くのよ。我慢してね。取り合えずここに3回分の薬を置いておくけど、朝になったらまた様子を見に来るわ。さ、今日はもうゆっくり寝なさい?」
私が頷くのを確認した先生は、私の頭を撫でてから部屋を出て行った。
携帯をずっといじっていた美香は先生が部屋から出て行った後、何故か私の所まで来た。
え?
驚いていると、そんな私の事など気にする事なく顔を覗き込んでくる。
「何?」
「明日も熱があったら、部屋にずっといるのよね?」
「…うん、まぁ、そうなるね」
瞬間、ニヤッと笑う美香に悪寒が走った。
風邪の悪寒とはまた別の、悪寒がね。