【完】幼なじみのあいつ
「フフッ…。明日は私一人で、翔君を独り占め出来ちゃうなっ♪」
そう言った美香はもう私に用はないと背を向け、自分の鞄に向かう。
何をするのかと思いきや鞄から色々な小物を取り出し、それを使って顔のお手入れなどを始め出した。
翔ちゃんを独り占め…、ねぇ。
午前中は班行動だから必然と、翔ちゃんと沢山いられるもんね。
ほんと、美香の素直な性格が羨ましいな。
布団に潜り、美香が顔パックしているのを見ながらボンヤリと思った。
「美香、まだ電気消しちゃダメだよね?」
「うん、ダメー。後で消しておくからもうちょっと待ってねっ」
香織は『そう…』と言いながら、少し呆た顔で美香を見ていた。
それにしても美香って、人に気を遣うって言葉を知らないのかな?
まぁ、いっか。
「鈴、明るくて大丈夫?」
真ん中のベットに座った香織は、心配そうに私を見てくる。
「うん大丈夫、ありがと。今日の夜はたくさん話したかったのにね」
「そうだね。ま、今度一緒に遊んだ時にでも、ゆっくり話そう」
そう言って香織は腕を伸ばし、疲れたーっ!って言いながらベットに横たわった。