淡く儚い恋物語 Ⅰ ~君の隣で~


*******




「いってきます…」



「いってらっしゃい。澪ちゃん」




奏さんは悠雅といるときはあんなに無邪気なのに

二人になると大人の男の人に戻る




…あっちのほうが喋りやすいのに





「どうしたんだ?」


いけない

少し見すぎてしまった…



「いえ、今日も多分遅くなります」


「倉庫か…」


ハハッと笑う奏さんに会釈して家を出た




……


……………



「みーおっ!
一緒に学校行こ!」



家を出てか2〜3分後

私には無縁だと思っていたような言葉がかけられる


「…優香」

「へへっ

澪の姿見えたから久しぶりに一緒に行こうと思って」


「….そうね、久しぶり」


「……」


「…優香?」


何か言いたげにモゴモゴしている優香の顔をのぞき込むと


「あ、あのさっ!

これからも…一緒に登校しちゃダ…メかな?」




「……」


優香の言葉に素直に嬉しさを感じ、すぐに返事が出来ない



「やっぱり迷惑…かな?」



「…….いいよ。
ありがとう」



「キャーーー!
やったーーー!!絶対だよ?絶対の絶対だよ?
嫌って言っても毎日迎えに行くからね?」



「フフッ

分かったわよ。」


隣で喜びを噛み締めている優香を見て微笑ましい気持ちになりながら学校へと足を進めた





『愛されてんなぁ澪ちゃん』


…うん奏さん


私はいろんな人に想ってもらってたのね


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