淡く儚い恋物語 Ⅰ ~君の隣で~
一一side
「おいおめぇら
しーっかり準備しとけよ?
最高の状態で俺の可愛い澪ちゃんをお迎えしようじゃないか」
「「「承知」」」
「おい、龍、」
「なんでしょうか?」
「澪専用の部屋を用意しておけ」
「かしこまりました」
「それと…
あの男を連れてくる準備もな」
「……はい、わかりました」
指示した男の顔にはなんとも不気味で冷たい笑みが浮かんでいた
「澪…俺から逃れられると思うなよ?」
─────────プルルルルル
プルルルルル
プルルッ…ガチャ
「はい、なんでしょうか?」
男が電話をかけた相手は路地裏でたくさんの不良を足元に転がらせ、
自慢の金髪を光らせていた
「ゲームがもうすぐでスタートだ」
「ハハハッ
承知しました♪」
プツ……ツーツーツー
電話が切れたあと金髪男の口が動く
「この前の仮を返してやろーじゃないか」