願いは叶う
〈 小夜子さん、私、右腕が痛い。
私の右腕が、切り落とされてる。
なぜ?
何のために? 〉
私はメールを読みながら、体中の血の気が引いていくのがわかった。
〈 私は許さない。
私はいつか、この右腕の復讐をしてやる! 〉
今回のメールには写メが添付されてあり、私がその写メを開いてみると、私はその画像にゾッとして、携帯電話を床に落とした。
携帯電話に現れたその画像は、切断された血まみれの右腕。
細く、青白く、泥の中に転がっているその腕に、私は見覚えがあった。
それは、死んだ野沢恵子の右腕だった。