悪役系女子と王道な奴等
「なに、し...」
視界に入ったのは、
散っていく私の髪の毛。
焦げ茶で、腰まであった、私の髪
脳裏に浮かぶのは、私が髪を背中の半分くらいの長さで、傷んだのを切った時
『案外、綺麗じゃないですか』
そういって、まだ敬語だった頃の中内が、優しく梳くように私の髪を撫でたことでーー
「初めてそんな顔したじゃねぇか。」
心底楽しそうに笑い、男は唇を塞いだ
「んっ、んんんっんっ」
やめて。
口にキスされたのはこの行為では初めてで。
首を降って抵抗するのに、そんなことものともしない男。