悪役系女子と王道な奴等




その声が好きでした。

低く、全てを抑えさせるような響きが。


乱暴にされるかと思ったのに、初めての私に対して優しかったってこと。今だったらわかる。


私に触れる指も、腕も、

その瞳も、漆黒の髪も、なにもかも。



私を捕らえて離さなかった。





私は知っていたから。



あなたの孤独を。


どうしようもなくあなたは人の温もりを求めていた。


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