海恋
断ったんだけど、泰代はちっとも了承してくれなかった。
「咲良も、カラーリングした方が、絶ぇーっ対にうじらーさんになるさ!」
「いや、いいよあたしは………」
何度否定しても、泰代に説得されるだけで、平行線の争いが続いた。
そんな時、泰代は溜め息を付きながら、否定し続けるあたしにこう言った。
「咲良って、スタイル良くてちゅらさんで、良いなと思ってたぬに………
…意外と、ダサいんだに」
「…えっ?」
…泰代?
「わん、信じてたぬに…。
咲良がそこまで言うなら、仕方ないさ。
カラーリングは諦めるさ」
良かった。
ホッと安心出来たのは、束の間だった。