海恋
視界に入って来た泰代を見て、思わず目を見開いた。
ダレ……??
真っ黒だった彼女の髪は、黒い髪は跡形もなく、明るい茶色に染まっていた。
ライトブラウン色の髪。
しかも、腰くらいまであった長かったロングヘアは、胸元辺りで綺麗に切り揃えられていた。
「咲良、どうかね?
変じゃないかね」
「あー…… うん、可愛いよ」
…嘘。
前の方が、可愛かったよ。
泰代は、なんだか知らない人に見える。
「んじゃあ、次は咲良の番さあ」
あぁ………。
ついに、来てしまった。
髪を染める時が………。
お風呂場に案内され、嫌々ながらもカラーリング剤の箱を手に取ると、泰代に箱をもぎ取られた。