海恋
「お邪魔します………」
居間らしき場所に案内され、もじもじしていると、泰代が冷たいジュースのグラスを2つ運んで来た。
「それ飲んで待ってて」
そう言い、泰代は自分とあたしのカラーリング剤の箱を持ち、お風呂場に向かって走って行った。
あたしは…… 嫌悪感で一杯だった。
お婆ちゃん……… あたしが髪を染めたなんて聞いたら、驚くよね。
泣いちゃったり、あまりにもショックで具合が悪くなっちゃうかもしれない。
七海も… びっくりするよね。
あたしの事、不良だって呆れるかな。
もう、優しくしてくれないかも…。
そんな事を考えていると、泰代がニコニコしながらこっちに来た。