海恋
暫くすると、こちらへ向かって来る足音がして来た。
わ…わ……… ど、どうしよう…。
逃げようとしたけど、足がすくんで動けなかった。
「わん、ちょっと探して来るさ!」
リコのそんな声が聞こえた後…
バン!!!
ドアが…………… 開いた。
「痛ったぁ……」
ドアがぶつかって、鼻を強打。
鼻血は、出てないみたいだけど。
「え…っ?」
ハッとして前を向くと、驚いたように目を見開くリコが立っていた。
「り、リコ……」
もう、何も言えなかった。
「あ、あんた………… …誰さ?」
「えっ」
リコは、あたしがわからないみたい。