海恋


寮の部屋に行くのが、何となく、すごく嫌だった。



リコに、見られたくない………。



変わってしまったあたしの姿を…。



「そんじゃ、咲良。
また明日」



「うん、また明日……」



泰代と別れた後も、あたしは自分の部屋の前で固まっていた。



でも、このまま入らない訳にもいかないし……。



入ろうと一旦勇気が出ても、また引っ込んでしまう。



そんな事をやってるうちに、1時間程が経過した。



どうすんのさあたし…。



すると、ドアの向こうから話し声が聞こえて来た。



「…なんよ……。
や……よ………はも……か…ってる…」



んー…。



何言ってるかまでは、聞こえないな。



でも、リコの声だった。

















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