海恋
その男子は、3年A組の文化祭実行委員みたいで、どぎつい金髪に、両耳にピアスを3つ付けていて、チャラ男全開な先輩だった。
「なぁ~、貝橋ちゃんって、でーじうじらーさんさあね」
勝手に“貝橋ちゃん”って呼ぶな…。
「これから、俺とどっか行かんかね」
「いえ、あたし今日用事あるので」
咄嗟に嘘を付いた。
「良いじゃん。 俺と遊ぼーさ」
チャラ男が、あたしの腕を掴んで来た。
「い、いやっ…」
触んないでよ…!
「何してるんすか?」
後ろで低い声が聞こえて、あたしとチャラ男を引き離した。
「…あんた誰さ!?」
チャラ男が、裕くんに掴み掛かろうとした。
でも…