海恋


「貝橋 咲良さん」



「えっ……??」



突然、前を向いてた野村さんが振り返って、無表情であたしの名前を呼んだ。



「うにげぇーがあるが」



「な、何…??」



お願いって、何…?



野村さんは小さく溜め息を1つ付くと、あたしの目を真っ直ぐ見て、こう言った。



「もうこれ以上、裕に纏わり付かないで欲しいが」



……えっ?



「実は、わん、裕が好きなんだが」



「え…」



「やさから、ソヌ……裕に、もう…纏わり付かないで、下さい……!」



「………」



野村さんが、裕くんを好き…



…だから、これ以上、あたしが裕くんに纏わり付かないで下さい……?



「…そ、んなの………」



そんなの……

















< 155 / 390 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop