海恋


で、結局次の授業はサボり、陸とずっと他愛もない話をしてた。



陸といる時は、とても楽しくて。



でも、あっという間で。



すぐに、放課後になってしまった。



「咲良、また明日」



「陸、バイバイ」



陸に手を振り、萌絵と少しだけ話して、あたしは教室を出た。



廊下を進み、屋上の扉を開けた。



まだ、七海は来ていないみたい。



七海。



…今思えば、今の七海は、2年前に比べ、かなり大人びていた。



真っ黒でサラサラな髪と、濁りがない漆黒の瞳は変わりないけど...



背はぐんと伸びていたし、顔立ちもかなり大人っぽくなった。



声も、2年前と比べて、安定していた。

















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