海恋


七海を待っている間、あたしはずっと、七海の事を考えてた。



…そういえば、あたしがこの高校に来る前、まだお婆ちゃん家にいた頃...



七海は、暇さえあれば、ずっと海に行ってた。



別に、泳ぐ訳でもなく、ただ、静かに海を見つめてた。



そして、そっとその様子を見ていた時、気付いた。



七海は、海を見ながら、時折とても切なそうな表情をしてた。



七海の過去に、海が関係しているのかはよくわからないが、きっと海は、七海にとって特別な場所なんだと思う。



それからあたしも、七海と一緒に、よく海に行くようになった。



あたしにとって、あそこは大切な場所となったんだ......。

















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