海恋
あたしがそう言って微笑むと、陸も合わせて微笑み返してくれた。
「ははっ、ありがと。
でも、咲良以上に良い人なんて、当分見つけられそうにないな」
「そんな事ないって!」
「いや、そんな事ある。
…オレ、そろそろ帰るわ。
じゃーな、咲良」
「うん、バイバイ」
良かった。
最後は、笑って別れられた...
陸と別れてから3日後の、週末。
あたしは、再び来門島へと飛んだ。
昨日の朝、七海の下駄箱に、【話があるから明日来門島のいつもの場所で待ってる】と言う手紙を入れておいた。
読んでくれてるなら、七海はきっと、この綺麗な海へ来てくれる。
あたしと七海の“いつもの場所”に。