海恋


「やさから欠席ってさっきから何度も言ってるんやしが!!
何回もしつこいやいびーん!」



その子は厳しい口調で怒鳴った。



「…ふーん。
…じゃあさ、なんでそんな悲しそうな顔してるの?」



「そ、そんなちらしてないやいびーん」



慌てた口調で答えたこの子は、七海がいない本当の理由を絶対知っている。



七海と同じクラスなんだから。



「ねぇ、もし何か隠しているんなら、あたしに言ってみて?」



「…っ」



その子は、いきなりその場で泣き崩れてしまった。



周りの人が怪訝そうな表情でこちらに視線を送っているけど、あたしは構わずに、泣いている子に詰め寄り問い掛ける。

















< 332 / 390 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop