海恋


あたしは、全速力で1年生フロアに行き、あたしが足を止めたのは、1-A。



「あのさ、七海なんだけど…」



HR後の時と同じ子に、息を切らしながら聞いてみる。



「は? またウンジュかね。
やさから、…丹波は、ちゅーは、欠席って…」



めんどくさそうにそう言う子は、やはり声が悲し気だ。



「………ね。
あたしに、嘘付いてない?」



「え?」



その子は、明らかに動揺していた。



「七海、欠席なんかじゃないでしょ」



その子は、一瞬とても辛そうな顔をして、泣きそうな表情をした。



やっぱり… この子、なんか隠してる。



「ねぇ。
七海は、なんで今いないの?」

















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