海恋
看護師さんに霊安室の場所を教えて貰い、霊安室に向かった。
今、霊安室の前にいるあたし。
この先に、七海がいる。
今すぐにでも会いたいと言う気持ちがあったが、怖かった。
変わり果てた七海を見るのが、どうしようもなく、怖かった。
でも、あたしは意を決して、霊安室のドアを開けた。
生まれて初めて入った霊安室。
狭い室内には、奥に白いベッドと、手前に黒いテーブルが置いてあった。
黒いテーブルには、細長い蝋燭が2つ置かれ、供え物が置いてあった。
他にも、お見舞い兼供え物の花束なんかが置いてあった。
ベッドを見ると、思わず顔を歪めた。
現実を突き付けられた気がした。