海恋
マホちゃんのグループは、地味な子を中心に、イジメをしているのだと言う。
だから、これから何をされるのか、怖くて堪らなかった。
あたし、この人たちに、もしくはユウちゃんに、何かした?!
「…おいっ!」
突然のドスの利いた声に、思わずビクッと体が強張る。
「何、人の好きな人奪おうしてんの?」
「…えっ」
それって、ユウちゃんの…?
「…違う。
陸くんをユウちゃんから奪うなんて、絶対そんな事…」
「じゃあ、これはなんだよ」
マホちゃんはポケットから4つ折りにされた紙を取り出すと、あたしの目の前に突き出して来た。
それを、開いてみると…
【貝橋 咲良ちゃんへ
あの…オレ、君の事が好きです。
付き合って下さい。
田中 陸】