先生、私じゃダメですか?
「裸足で帰るの? 」
渋谷の言葉に私は足を止めた。
そうだ……
私、裸足で来たんだ。
悩んでいると、
頭をポンポンと叩かれた。
「ほら、家まで送ってあげるよ」
「何、お姫様抱っこしてくれるわけ? 」
すると、
コツンとおでこに指が当たった。
渋谷にデコピンされた。
「バカ。するわけないだろ? 」
渋谷は顔を少し赤くして、
靴を履き家を出た。
「そんなに怒んなくてもいいのに」
静かな部屋で独り言を呟いた。