先生、私じゃダメですか?
ドアを開けると、
渋谷がすぐ側で立っていた。
そして、
渋谷は私に背を向けてかがんだ。
「裸足じゃ辛いでしょ? 」
「ど、どういうこと? 」
「 ……おんぶ。それとも、お姫様抱っこの方がよかったかな」
渋谷は振り向き、
ニヤリと笑った。
「おんぶで十分」
私は渋谷の背中に乗った。
渋谷の温かさは心地よかった。
胸はドキドキしていて、
心臓の音が聞こえてしまいそうで。
また、身体が熱くなっていく。
渋谷の温かさで、
のぼせてしまいそう。