支配を解く手段
ドゴッ……!

「ぐはっ……!っ……てめぇっ……!!」

俺の相手をしていた兵士が、俺に膝蹴りをしてきた。俺はよろけ、後ろに下がった。

「っ……!!……はぁっ……はぁっ……。」

そしてそのまま、片膝をついてしまった。兵士は、俺に長めのナイフを突き出し、振りおろした。その時、

「ぐふっ……!!」

諦めかけた時、兵士の姿が視界から消えた。

「ぐあっ!!……はっ……。」

レッドが兵士の背後からナイフを刺していた。兵士は倒れ、痙攣し動かなくなった。レッドは更にナイフを兵士の死体へ何度も何度も刺した。

「はっ……はぁっ……レッド……よせっ……。」

俺の言葉に反応し、刺すのをやめた。だがしかし、

「皆さんっ!ご無事ですかっ!?」

みかちゃんが体育館に入ってきた。すると、レッドがみかちゃんに向かってナイフを刺そうと、向かっていった。

「三日月さん!!危ないっ!!」

後ろから来たシールドがそう言ったが、みかちゃんは反応が遅れ転んでしまった。

「いやっ……!!」

レッドはみかちゃんに向ってナイフを振りおろそうとしていた。知らない間に、俺は立ち上がり叫んでいた。

「やめろと言ったらやめろっ!ペイン!!」

ピタリとレッドの動きが止まった。そして、力尽きたようにナイフを落とし、膝から崩れ落ちた。

「っ……三日月さんっ。……大丈夫ですか。」

「はっ…はぁっ……大丈夫っ……ですっ……。」

みかちゃんは息を荒げ、涙目で答えた。

「はぁっ……みかちゃん……そいつ……手当てしてやってくれ。」

腹を抑え、俺はやっとの思いで口に出した。

「っ……こいつは、充電切れだ。……簡単なマスクでいいから、こいつの口につけて、手当て……してやってくれ。……頼む。」

「……分かりましたっ。」

「俺っ……隊長のこと運びますっ!……九条さんはいいんですか?手当て……。」

シールドが心配そうに聞いた。

「……平気だって言ったら……嘘になる。……けど、今は……そんな場合じゃねぇ。……よろしく頼むぞ。」

そう言い残し、俺はリッサの方へ向かって走り出した。




・プロフィール profile・

名前・黒川 美羽 kurokawa miu
出身・日本 東京
年齢・22歳
身長・169.1cm
生年月日・12/17
血液型・A型
性別・女

特徴・濃い茶色 ストレート セミロング
・職業不明
・特殊部隊 精鋭部隊
・コードネーム CLEAN
・入ったのは宮本に勧められて
・リッサ直属の部下
・リッサをとても尊敬している
・宮本とは腐れ縁
・いつも大体宮本にキレている
・戦闘=仕事

装備・髪は下ろしている
・部隊指定の白いシャツ
・濃い茶色のセーター
・灰色の膝丈のプリーツスカート
・黒のスニーカー

使用武器・背:遠距離型ライフル
腰:ハンドガン1丁、日本刀1本

最後に悪についてのコメント

『……悪は、消滅すべき。それだけ。』
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