女子高生の私と不機嫌な若頭

私の気持ち



朝、起きると抱きしめられている
スヤスヤ寝ている涼介さんを起こさないように、そっとベットから出る


涼介さんが寝ていると平気なんだ……

『おはよ』

そう言って涼介さんのおでこにキスをする
それが私の日課。
涼介さんが起きていたら絶対しない


支度を済ませ、私は台所へ行く


『おはようございます、翔子さん』


毎朝、朝食とお弁当の準備を手伝っている


「おはよう、杏奈ちゃん」


この時間が好き
だって、私には無かった時間……
母親と一緒に台所に立つこと……。


「杏奈ちゃんは卒業したら、何したい?」

二人で台所に立ち、世間話
この時間は私の相談話の時間でもある
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