女子高生の私と不機嫌な若頭
学校を辞めて働こうか…
そう考えていた
学校に未練がないといえば嘘になる
それなりに友達もいる
勉強も好きだ
何よりも屋上から見る景色が好き
けど……
今の状況で通えない。
バイト情報誌を見るが
賃金が安いし、短時間
高いところは高校生不可
18歳未満不可
そんなのばかり…
昼と夜……掛け持ちするしかない
昼はなんだって出来る
問題は……夜だ
「……おねえちゃん…おしっこ」
公園で時間をつぶしていた
『え?あ、待って、トイレ行こう』
慌てて、雄哉の手を取り走った