女子高生の私と不機嫌な若頭


けど涼介さんは笑いながら話してくれた


「中学生くらいだったかな?女に目覚めたの……それ以来だから戸惑った」


「だから……杏奈をオカズにーー」

『りょ、涼介さんっ!!』


私は涼介さんの口元を押さえた
それ以上、言って欲しくない


『わかりましたからっ、わかりましたので、それ以上は言わないでください』


焦っている私を見て
涼介さんは笑っている


「……ったく、お前が聞いてきたんだろ?わかりやすく説明しただろうが」


『う……っ。そうですけど…』


「ふっ……そろそろ寝るか」
「やっと寝れる……」


私も……やっと眠れる
涼介さんに抱きしめられながら寝るのが
こんなにも居心地よくて幸せを感じる


「おやすみ……愛してる」


『ん……おやすみなさ…い。私も……』


愛してるって言いたかったけど
睡魔には勝てなかった。
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