女子高生の私と不機嫌な若頭



私が就職する先……


『これからも、よろしくお願いしますね白鳥さん』


それは涼介さんが私を見つけてくれた店
私が大好きな店だ



「……っ、あんたって子は……どこまでおバカなのよっ!オーナーばかりじゃなく、私にまで心配かけりなんてっ」


そう怒ってる白鳥さんの目には涙が…


『……ごめんなさいっ』


「けど、良かったわ」


そう言っていつも見せない笑顔で
私を抱きしめてくれた


『……ん、し、しらとりさーんっ』


私も……泣いてしまった
二人で抱き合って泣いた


そんな私たちを
嬉しそうに涼介さんは見ていた
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