女子高生の私と不機嫌な若頭


「杏奈は未成年だ。親の管理下にある。ひどい親でもお前の父親だ……頭下げて書いてもらった」


『……えっ。会いに行ってきたの?』


お父さんは確か……刑務所にいるはず
わざわざ会いに行ったなんて……


「ああ、けどあの時の親父さんとは別人だった。泣いて謝っていた……杏奈がいつ親父さんの事を許すかわからない、もしかしたら一生許さないかもしれない、けどいつか、また会える時がきたら……言いたいだけ文句を言えばいい。その時は俺も一緒に行くから」


いつか……
いつか前みたいなお父さんに戻ってくれたらって思っていた

涼介さんにはなんでもお見通しなんだ
……涼介さんって凄い


『ありがとう、涼介さん』
< 307 / 314 >

この作品をシェア

pagetop