女子高生の私と不機嫌な若頭


「目が覚めたか」


部屋に入ってきたのは涼介さん
いつもスーツ姿しか見たこともなかったから見惚れてしまった


いつも髪はオールバック
サングラスをかけてスーツ着て……

けど、今は無造作な髪型に部屋着
サングラスはかけていなく
初めてはっきり見る切れ長の二重


「……おい」


『あ……は、はい。なんとか……』


涼介さんの言葉に我に返った
そして自分が何をされたかを思い出す


本当に恐ろしくて、もしあの時
涼介さんが助けに来てくれなかったらって思うと身体がガタガタ震えてくる


「大丈夫だ、心配いらねぇ」


そう言って私を優しく抱きしめてくれる


ビクッと身体が反応した

「悪い…」

そう言って離れようとした涼介さんの服を私は掴んでいた


『あ……えっと……ただビックリしただけで……えっと…そのままで……』


自分で言って恥ずかしくなるばかり
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