女子高生の私と不機嫌な若頭
「そうか」
涼介さんはそう言って
また私を抱きしめてくれた
やっぱり……落ち着く……
この匂い……温もり……好きだな…
そんな気持ちに浸っていたら
ある事に気がついた
『あの……雄哉は?』
部屋にはいないし……声もしない
「ああ、お袋と寝てる。明日はお袋が保育園に連れて行くって張り切ってた」
『え?翔子さんが?……そんなの悪いよ』
「問題ねぇ。楽しんでる。親父も行くとか騒いでたから」
えっ?……そうなの?
っていうか……私は涼介さんの実家に
いる事に今気がついた