女子高生の私と不機嫌な若頭


この屋敷には私と翔子さん以外の女はいない

男だらけの中で生活したことがない私には少しのことでも刺激が強い


『…すみません……気をつけます』


みんなはやれやれっという感じで帰って行ったが、三宅さんだけは涼介さんにも注意してくれていた


「若も……年頃の女性がいますので、気をつけてください。組長や姐さんが何も言わないですが、一緒に寝るのも本当はどうかと思いますよ」


そうだ、そうだ
三宅さん、もっと言ってやって!
心の中で三宅さんを応援していた


「……それでも、若の事ですから私は見守ります」

そう言って三宅さんは行ってしまった


見守ります……
見守るんかいっ!

この屋敷の人たちは
私が一緒に寝かされている事を
嫌だとわかってないんじゃないか…


そう思ったら
ぐったりした気分になってしまった
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