月夜に悪魔
いつの間にか、涙が出ていた
あなたを想って、涙が出ていた
「泣くなよ…、迎えに来てやったんだからさ」
「……!!?」
メディオス…!?
「な?」
メディオスはニコッと微笑みかけてきた
「ど…どうして…」
「さっき声がしたからさ♪そして振り返ってみたらサラサ様が泥だらけで座り込んでるから…もービックリ!!」
あなたはこんなに泥だらけな私を【サラサ】だってわかったの…?
「どうして…私ってわかったの……?」
「ずっと見てたから…」
メディオスは両手を広げて笑いかけてきた
少し照れながら
「……っバカ!大っ嫌い」
「あははは、本当に?じゃあ俺帰っちゃおうかな」
「!!?いやよ…!大好きなんだから!」
!しまった!!
ニヤっとメディオスが笑う
「もう知らない…!」
私は照れながらメディオスの胸に飛び込んだ
とても暖かかった