月夜に悪魔



「お父さん…」


「何?」



「私、お出かけする服持ってないよ。ドレスならたくさんあるけど」



「そうだろうと思ったよ」


そうお父さんが言った


すると扉が開き、手に最近の服を持ったメイドたちがゾロゾロと入って来た




「お好きな物をお選びください」


そうメイド達は言った


「じゃあ、これがいい」


「はい、どうぞお嬢様」


渡されたのはいいが、ドレスしか着たことがないので着かたがわからない



「こうやってするのですよ」


そう言ってメイドが着せてくれた




ドレスと違った可愛さがその服にはあった



「可愛い…」


「お似合いでございます。お嬢様」


こういった現代物を着るのは初めてだし、どういったのが流行かよくわからないが、自分が可愛いと思ったのを選んだ




「じゃあ、したくができたみたいだし、でかけようか」



「うん」


扉を思いっ切り開き



また外の世界へ足を踏み出した





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