月夜に悪魔

外の世界




次の日、早くから目が覚めた


だるい…



まるで吸血鬼が朝早くから目覚めたような疲れがドッとのしかかる



今日…学校ないんだけどな……


昨日は朝早くに起きたから、その癖が体を離れないらしい



仕方なく、だるいのを我慢し起き上がった



コンコン…


誰かがノックをする



またメイドかなにかかしら?


「はい?」



返事をすると聞き慣れた声が聞こえた



「皐月ちゃん?やっぱり早く目が覚めたみたいだね。どこか皐月ちゃんが行った事ないとこにでかけようか」



「おでかけ…できるの?」


ドアの先の声の主はお父さんだった



「どこに…行きたい?」

「ライトウェア通りに行きたい」


「そのとおりの名前、誰に聞いたの?」



「七瀬君だよ」


「…………そう、じゃあ、そこに行こう」



「うん」


最近お父さんたちが妙に優しい



これまで外出など行きたいと言っても絶対に行かせてくれなかったのに




何かあるの…?


私だけ取り残されているようで…暗い暗い闇に包まれそうで……




【怖い】





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