嵐は頭痛を運んでくる。【完】
「せ……!?」
「お前は仕事も頑張りすぎるとこがあるけど、私生活もそんなんか…」
目を丸くする私を、先輩はよりいっそう力強く抱きよせる。
「お前、我慢しすぎ。」
「え…」
「お前のこと、入社からずっと見てたから、何となく色々知ってる。」
知ってるってことよりも、ずっと見てたって言葉に顔が熱くなる。
先輩……?
「今は甘えろ。
お前はどうしたい?」
その言葉にはっとする。ずっと心細かった。
こんな日は、誰かに側にいてほしい…そう思うのはわがままだろうか。
「…ぎゅってしててほしい……。」
私がそう言うと、先輩はさっきよりもちょっと力を入れて、でも私が痛くないくらいの加減で、抱きしめてくれた。