猫メイド×高校教師












「君は時雨のクラスの子?」

「はい。そうです」

「そうなんだー。俺のこと知ってる?」

「あ、えーっと…美術の先生っていうことは知ってるんですけど…」

「そっか〜。ま、美術取ってなかったら分からないよね。
城野です。時雨とは中学の時からの友達なんだよ」

「そうなんですか?!…あ、3-Aの小鳥遊です」



名前は知っていたけど知らないフリをしておいた。


お客様として話をする時より若干落ち着きがある。


それに絵の具の汚れだらけのエプロンをしているから何か印象が違う。



「ん〜…時雨はこういう真面目タイプの子が好みなのか?」

「え?」

「あ、いや。生徒をここに呼んだことはあいつも俺もなかったからさ。お気に入りなのかなーってね」



そうだったんだ…。



「来たことあるなら時雨に言われたかもだけど、ここは俺と時雨の部屋なんだよ。
他の先生には内緒でさ。あ、だから誰かにこのこと言っちゃいけないからね」

「はい。分かりました」



言えないけどね…。


こんなところがあるなんて。














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