禁断のプロポーズ
 


「だたいま帰りましたー」
「帰りましたー」

 陽気に言った未咲たちに、夏目が言った。

「……正気かお前ら」

 玄関先に出てきた、既にパジャマ姿の夏目は仁王立ちになって、未咲と克己を睨む。

「未咲ちゃん、この人、僕のことまで、お前らって言ったよ、お前らって。

 先輩なのにーっ」

「ほんとひどいですね。
 あとで私がお仕置きしときますっ」

「いい子だねえ、未咲ちゃん」

「……バケツに水を汲んで来ようかな。

 二杯」
と腕を組んだまま、風呂場の方角を見た夏目が呟く。
< 112 / 433 >

この作品をシェア

pagetop