禁断のプロポーズ
「ちなみに、一番センスいいのは、広瀬専務よ」
と何故か桜は威張ったように言う。

 やっぱり、こんなときの桜は可愛いな、と思いながら眺めていた。

 まあ、好きになる相手を間違っているような気はするのだが。

「金にあかせたスーツですからね」
と呟くと、

「あんた、専務になんの恨みがあるの?」
と訊いてくる。

 だって、奴は、二千万が端数で、はした金な男ですよ、と嫌みたらしく思ってみた。
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